2018.02.14.
経済学部の栗田ゼミ生が小学校で出張授業

マダガスカルについて紹介

授業の様子

授業の様子

 開発経済学を学ぶ栗田匡相・准教授のゼミで学ぶ3年生が2月14日、西宮市立段上西小学校で小学生と一緒にマダガスカルや発展途上国について考える授業を行いました。
 授業では、最初にゼミ生がマダガスカルでの調査・研究でわかった現地の状況や課題を説明。その後、マダガスカルから持ち帰ったビデオレターを上映し、絵はがきを手渡しました。
 栗田ゼミでは毎年、3年生が夏季休暇に途上国の実情を学ぶため、アジアやアフリカなどの国々を訪れ、フィールド調査をしています。2017年度は、8月から約1カ月間、マダガスカルで調査・研究を行い、その際に現地の小学校を訪問。7月に関西学院初等部と西宮市立段上西小学校の小学生がマダガスカルの小学生のために作成した絵はがきとビデオレターを手渡ししました。その際、マダガスカルの小学生にも同様に、日本の子どもたち向けに絵はがきとビデオレターを作成してもらい、持ち帰りました。
 小学生らは「マダガスカルの動画を見て、家、食べ物、文化など何もかもが違うけど、子どもたちが笑っている姿を見て、『そうか、幸せっていうものは世界中にあるんだな』と知り、自分も『幸せを感じて生きよう。人生を大切にして生きよう』と思いました」「主食が日本と同じ米など、似ている部分もあって驚きました。サッカーが好きな子もいて親近感がわきました。一度、マダガスカルへ行ってみたいです」などと話しました。

授業の様子

授業の様子

 栗田ゼミ生の住吉咲久良さん(経済学部3年生)は「『マダガスカルは全く文化の違うはるか遠い国のこと』と無関心のままでいるのではなく、マダガスカルをはじめ、アフリカや様々な国に興味を持ってほしい。そして世界の広さについてもっと知ってほしいという思いで授業しました。子どもたちの感想を読むと、日本との文化の違いや自分たちの生活と似ている部分を積極的に見つけ出していて、私たちが伝えたかったことが伝わったのかな、と嬉しくなりました」と話しました。
 栗田ゼミでは代々、発展途上国での調査と合わせ、現地の教育機会に恵まれない子どもたちに絵本や教材を届けるプロジェクト「Book For Children(BFC)」を実施し、「学生の自分たちができる国際貢献」を続けています。BFCは、栗田ゼミ生が、発展途上国の子どもたちが読むことのできる本の少なさや、授業中も満足に教科書を読むことができない状況を実際に見て、「自分たちがその国のためにできること」を考えて始めたプロジェクトです。これまで、ベトナム、カンボジア、ケニア、マダガスカルに絵本を届けてきました。2017年度のマダガスカルでの調査では、交換絵はがきとビデオと一緒に、絵本と教材も届けました。