2017.08.30.
北條賢・理工学部准教授らが、アリが“誰が共生相手か”を口移しで巣仲間に伝えることを解明

 北條賢(ほうじょうまさる)関西学院大学理工学部生命科学科准教授、林正幸・日本学術振興会特別研究員(琉球大学農学部所属)、野村昌史・千葉大学園芸学部准教授、辻瑞樹(つじみずき:ペンネーム 和希)琉球大学農学部教授の研究チームは、働きアリがパートナーであるアブラムシ種がどれなのか、仲間のアリに伝えていることを明らかにしました。さらに、この情報伝達は働きアリ間での“口移し”による栄養交換行動の際に生じていることをつきとめました。この研究成果は、アリ社会の秩序だった集団行動のメカニズムの一旦を説明するものになります。

働きアリ間の口移し

働きアリ間の口移し

 北條先生は「今回の成果は単に『昆虫は思っていたよりも賢い』というだけでなく、動物のコミュニケーションや種間相互作用を理解する上でも重要な発見だと考えています」と話しました。
 本研究成果は、日本時間2017年8月30日に英国王立協会紀要Proceedings of the Royal Society Bにオンライン掲載されました。

詳しくは、以下の報道発表を参照ください。