2016.11.07.
商学部・石淵ゼミが大丸梅田店と産学協同企画-ハロウィンをテーマにスイーツなどの商品開発

店舗の方々との試食会

店舗の方々との試食会

 マーケティングリサーチ、消費者行動論を専門とする商学部・石淵順也教授のゼミ生が産学協同企画として、大丸梅田店と連携し、スイーツ、惣菜、パン、レストランメニューなどの商品を開発しました。テーマは「『ドキドキ』『かわいい』ハロウィン」で、10月12日から31日まで発売。おばけがデザインされたお寿司やパン、悪魔の足をイメージしたタッパル(韓国料理)、目玉をデザインしたケーキなど、斬新な商品は、新聞やテレビ等にも取り上げられ、ハロウィン関連商品では前年の1.7倍の売り上げになりました。
 ゼミ生は、2016年度春学期から活動を開始。店頭でインタビュー調査とアンケート調査を実施し、調査結果をもとに、「ドキドキ」「かわいい」と感じてもらえるハロウィン商品を具体的に考案しました。またゼミ生は各ショップの方々とコスト面・技術面での擦り合わせを行いました。「限られた条件で自分たちのアイデアやコンセプトをどれだけ忠実に商品にのせられるか」「消費者ニーズを考慮しつつ、いかにコンセプトを崩さないようアイデアを考えるか」などと試行錯誤を続け、ユニークなアイデアでありながら、調査にもとづいた「売れる」商品を開発しました。

店舗販売を行うゼミ生

店舗販売を行うゼミ生

 発売期間中、ゼミ生は商品の売れ行きや消費者の反応等を学ぶため、店頭販売も実施。大丸・人材教育部門の販売研修を受け、6日間、ハロウィンの仮装で行いました。「商品の内容を簡潔に伝えることの重要性や、目を合わせながら説明した方が購買につながる頻度が高まるなど、店頭に立ってみて初めて気付く消費者の特徴や行動のパターンなどが学べた」など店頭で様々なことを経験しました。
 ゼミ生の古川瑞樹さん(商学部4年生)は「今まで講義で学んできた消費者行動の理論が、実際の現場でどのように生かされているのかを知る貴重な機会になった。自分たちの作った商品が店頭で手に取ってもらえる場面を見ることができたのは、嬉しいだけでなく、達成感と充実感があった。今回得た情報や知識を今後の商品企画や産学連携プロジェクトの際の二次データとして活用し、さらに精度の高いマーケティングリサーチを行っていきたい」と話しました。