2016.03.10.
社会学部の東日本大震災支援ボランティアバスが出発
社会学部の学生が東日本大震災の復興支援を行う「社会学部東日本大震災支援ボランティアバス」が3月10日、西宮上ケ原キャンパスを出発しました。参加するのは学生14名と教員1名。今回で12回目になります。
ボランティア活動は3日間で、東日本大震災で津波被害に遭い、現在も仮設入居率約10%の岩手県野田村で行われます。現地では、仮設住宅訪問による入居者の現状確認、ハンドアロマやお茶会によるケア、農作業の手伝いなど、現地のニーズに合わせた支援や交流を行います。また3月11日に野田村で行われる「慰霊祭」にも出席し、献花を行います。
同ボランティアバス支援は、東日本大震災発生後の2011年から開始。毎年継続的に岩手県野田村に学生を派遣し、これまでのべ245人の学生が参加しました。第1~4回(2011年6月~2012年3月)の派遣では、仮設住宅での被災者ケア、がれき撤去、炊き出しなど現地の不足を補う活動を実施。第5回以降(2012年8月から)は被災者ケアと合わせて、祭りや慰霊祭への参加、三陸鉄道などの地域資源への理解、流しそうめんイベントなど、「被災地」としてではなく「野田村」を活性化するため、学生が主体となって企画・運営を行っています。社会学部として行う同ボランティアバス支援は、今回が最後になります。
野田村への訪問が6回目になる大浦宇海さん(社会学部3年生)は「これまで交流してきた野田村の人々と再会できるのが楽しみです。野田村では仮設住宅を出られる方が増えてきましたが、一方で金銭的な問題や心の不安など、苦労されている方は少なくありません。私がよい話し相手になることで、少しでも気持ちが楽になってもらえればうれしいです。頑張ってきます」と意気込みました。