2016.02.24.
国連加盟60周年記念トークセッション「国連はどこへ行くのか:21世紀の国連と日本の役割」を開催

左から、大島賢三氏、明石康氏、神余隆博・関西学院大学副学長

左から、大島賢三氏、明石康氏、神余隆博・関西学院大学副学長

 
 2月23日(火)、関西学院大学は、外務省が認定する「日本の国連加盟60周年記念事業」として、日本の国連加盟60周年を記念したトークセッション「国連はどこへ行くのか:21世紀の国連と日本の役割」を国際文化会館(東京都港区)にて開催しました。
 
 明石康氏(元国連事務次長・2016年度から関西学院大学SGU招聘客員教授)、大島賢三氏(元国連事務次長[人道問題担当]・国連大使[常駐代表])、神余隆博・関西学院大学副学長(元国連大使[次席駐在代表]・元ドイツ大使)の3名が、国連加盟60周年を振り返るとともに、「日本にとって国連とは何か」、「日本の国連外交への期待と注文」、「グローバル人材育成における教育の役割」をテーマに意見を交わしました。また、岸田文雄・外務大臣にも会場へお越しいただき、日本の国連外交についてスピーチしていただきました。

 グローバル人材育成における教育の役割について、大島賢三氏は、2017年4月に新設される大学院「副専攻」プログラムの国連・外交コースに触れ、「日本の大学でこのようなことが始まったことは大変良いことだと思う。学生や社会人が国連や外交に深い関心を持ち、本格的に研究できることは重要なこと」と期待を表明しました。
 また、世界のために貢献できる人材像について、明石康氏は、「海外の人と気持ちを通じ合えることが最も重要であり、それが何よりも強い。日本人は発言力を強めるべきと言う人もいるが、私は受信力を強めるほうがもっと大事だと思う」と話しました。

 最後に、閉会挨拶では、村田治・関西学院大学長が「国連・外交コースは、日本人学生や留学生が学びを共にしながら、心と心が交わっていくような場にしていきたい」と決意を表明しました。

岸田文雄・外務大臣のスピーチについては、外務省ホームページをご覧ください。

外務省ホームページ 外部サイトへのリンク



【 国連加盟60周年記念トークセッション「国連はどこへ行くのか:21世紀の国連と日本の役割」 】

 本トークセッションは、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」に採択された「国際性豊かな学術交流の母港『グローバル・アカデミック・ポートの構築』」のキーワードの一つである「国連・国際機関等へのゲートウェイ創設」の一環で、外務省より「日本の国連加盟60周年記念事業」として認定を受けています。
 主催:関西学院大学、共催:外務省、国連広報センター(UNIC)、日本国際連合学会