2016.02.12.
JETRO・関西学院大学包括連携協定締結記念シンポジウム「求められるグローバル人材、アジア人材とは?」開催

JETROの田中課長による基調報告の様子
独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)と関西学院大学は2月8日、大阪府立国際会議場で「求められるグローバル人材、アジア人材とは? 関西からアジアへ!~ビジネスとアカデミアの対話~」と題したシンポジウムを開催し、一般企業や教育関係者ら約200人が参加しました。本シンポジウムはJETROと関西学院大学が昨年12月に締結した包括連携協定に基づく初のイベントです。
独立行政法人日本貿易保険(NEXI)大阪支店・独立行政法人国際協力機構(JICA)関西 共催、関西経済連合会・大阪商工会議所・関西生産性本部・大阪府・大阪府教育委員会 後援。
赤星康・JETRO副理事長
シンポジウム開催にあたり、松尾泰樹・文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)から挨拶がありました。松尾大臣官房審議官は、関西学院大学のこれまでのグローバル人材育成の実績について触れ、今後の取り組みへの期待を表明しました。
また、赤星康・JETRO副理事長からは「JETROの世界各国のネットワークを生かして、企業や大学のグローバル人材育成に協力していきたい」と話がありました。

松尾泰樹・文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)
その後、ほとんどの授業を英語で行っているタイの私立大学・アサンプション大学のバンチャ学長、インドネシアの第3の都市として知られるバンドゥン市にある名門国立大学・パジャジャラン大学のトリ学長、西名弘明・オリックスグループ執行役副会長、赤星康・JETRO副理事長、神余隆博・関西学院大学副学長によるパネルディスカッションが行われました。
西名・オリックスグループ執行役副会長
テーマは「ビジネスとアカデミアの対話」で、鷲尾友春・関西学院大学国際学部教授がモデレーターを務め、ASEANの大学の視点、グローバル企業の視点から、求められるグローバル人材について考えました。
西名・オリックスグループ執行役副会長は、「新たなビジネスを自分から創り出せる人が求められている」とし、アサンプション大学のバンチャ学長は、「グローバル人材育成には文化を知ることや倫理観を身に着けることが大切。さらに、本学では起業家精神を養うプログラムに重点をおいている」と語りました。
パネルディスカッションで発言する神余・関西学院大学副学長
パジャジャラン大学のトリ学長は、「インドネシアでは都市・地方の格差などのギャップを埋めることが重要であり、地方にいる人材を輝かせ、地方を活性化することがグローバル化につながる」と話しました。
質問する関西学院大学の学生
質疑応答では、カンボジアやタイなどで国際社会貢献活動を行った経験のある関西学院大学の学生4人が質問をし、活発な意見交換が行われました。
最後に神余・関西学院大学副学長が「さまざまな角度から議論が行え、大変有意義な時間でした。今後も産官学が連携・協力しながら、優れた人材を育成し、世界に輩出していきたい」と話しました。
パネルディスカッションでは様々な意見交換が行われた