2016.01.08.
14年以上続く教育学部生の通学ボランティア活動に小学生が感謝の会を開催

 教育学部生が毎朝、西宮市立上ヶ原小学校の子どもたちのために行っている登校時の安全確保と見送りのボランティアに対して、上ヶ原小学校の児童らによる感謝の会が1月8日、同校体育館で開催されました。 

 このボランティア活動は2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件に衝撃を受けた教育学部の藤木大三教授が、聖和大学(当時、09年に関西学院と合併)教育学部の学生たちに呼びかけ、事件からちょうど1ヶ月経った7月8日から、新たに入学してきた学生に受け継がれ、関西学院大学教育学部となってからも途切れず14年以上続いているものです。現在は藤木教授や学生たちの熱心な活動を見た地域の老人会の皆さまやボランティアの皆さまも共に活動に参加いただき、地域社会活動へと拡がりも見せ、世代を超えた交流も生まれています。

学生を代表して話をする青木大典さん

学生を代表して話をする青木大典さん

 感謝の会では、児童の代表が「ぼくたちが安全に通学できるのは、朝早くから見守ってくれているみなさんのおかげです。大学生のみなさんにはドッジボールなどで遊んでもらうこともあり楽しかったです。これからもよろしくお願いします」などとお礼を述べました。その後、全校児童が合唱で感謝の気持ちを伝えました。
 通学ボランティア活動に参加している学生を代表して青木大典さん(教育学部3年生)は「この活動を通じて、小学生のみなさんは大きな声で挨拶してくれるようになり、元気もいっぱいで日々成長を感じました。4月以降は今以上に元気な姿で、大きな挨拶をしてください」などと全校児童に語りかけました。
 児童たちからお礼のメッセージカードを渡されると、学生たちは嬉しそうに目を通していました。交通ボランティア活動は、次年度も継続される予定です。

学生メンバーと藤木教授
学生メンバーと藤木教授