2016.01.07.
阪神・淡路大震災記念チャペルで鎮魂の祈り

会場に集まり黙祷を捧げる学生・教職

会場に集まり黙祷を捧げる学生・教職

 関西学院大学は西宮上ケ原キャンパス・ランバス記念礼拝堂で1月6日、「阪神・淡路大震災記念合同チャペル」を開催しました。
 関西学院大学では、学生15人、教職員ら8人が阪神・淡路大震災で尊い命を失い、震災で学んだ教訓を忘れないために、本チャペルを1996年から毎年開催しています。
 集まった学生・教職員約100人は、ハンドベルの音に合わせて、追悼の祈りを捧げました。

当時を振り返るジェフリー・メンセンディーク神学部准教授

当時を振り返るジェフリー・メンセンディーク神学部准教授

 司式を務めたジェフリー・メンセンディーク神学部准教授は、阪神・淡路談震災当時、仙台で暮らしており、神戸にきてボランティア活動に従事。その後、戻った仙台で東日本大震災にあい、今度はボランティアを受け入れる側となりました。ジェフリー・メンセンディーク准教授は、「私はとても反省していることがあります。それは、仙台に戻ってからは、再び神戸を訪れることはなく、関西の悲劇を自分とは直接関係ないこととして、忘れてしまっていたことです。ところが、東日本大震災が起きて悲劇の真っただ中にあった時、たくさんの方々が関西からきてくれました。その時、“忘れない”ことの大切さを身をもって教えられました」と語りました。

震災の犠牲者を覚えてハンドベルを鳴らす学生

震災の犠牲者を覚えてハンドベルを鳴らす学生

 さらに、「震災は私たちの多くの教訓を残します。“忘れない”ということは一つの意思の表れ。自分の弱さと限界に向き合う最も素直な者の心の表れです。今日、皆さんもここに集い、時間を割いて、忘れないための営みを重ねています。どうかこれからも震災を忘れないでください」とメッセージを送りました。