2015.11.11.
Cross-Cultural College公開フォーラムをカナダ・トロント大学で開催

 関西学院大学とカナダの3大学(マウント・アリソン大学、クイーンズ大学、トロント大学)が運営している「Cross-Cultural College (CCC)」の5年間の成果と意義を振り返るフォーラムが11月2日、トロント大学のビクトリアカレッジ・アルムナイホールで一般公開にて開催されました。
 フォーラムではCCCの構想責任者として、プログラムの企画、運営に携わってきた水戸考道・法学部教授がCCCプログラムの5年間の実績について講演しました。水戸教授は「グローバルリーダーには、世界のさまざまな問題を解決するための高い問題解決能力が求められています。CCCは、このような力を実践的なカリキュラムのなかで育もうとしてきました。CCCが始まって5年間、修了生のその後をみると、大学院でさらに学びを深めている人や企業で活躍している人などさまざまです。カナダの学生には、日本でもう一度働いてみたいと再び日本に来て活躍している人も少なくありません。CCCがさまざまな形で学生のキャリアに影響を与えられていることはうれしい成果です。今後も関学大とカナダの大学双方にとってCCCが国際交流プログラムのコアプログラムのひとつであり続けるために力をいれていきたいと考えます」などと話しました。
 さらに4大学の教職員や卒業生、グローバルインターンシップやグローバルキャリアセミナー受け入れ先の企業関係者のスピーチやパネルディスカッションを通じてこれまでの5年間の成果と意義を振り返ったほか、今年度のCCC Certificate Program修了者への修了証書授与式も行われました。
 会場にはルース・M・グルーベル関西学院院長も日本から駆けつけ、CCCの関係者へ感謝し、出席していたトロント大学へ中期留学中の関学生にもCCCの利点を力説し、今後の参加やさらなる発展を促しました。
 

Shone Mousseiri

Shone Mousseiri

2015年度CCC Certificate Program 修了証書授与式 代表学生のコメント

Shone Mousseiri  トロント大学(Global Career Seminar in Canada, Global Internship in Canada & in Japanに参加)
 関西学院大学の水戸先生をはじめ、教職員の方々のサポートに感謝しています。CCCで何が一番よかったかと聞かれたとしたら、「仲間と共に過ごした時間すべて」と答えます。日本の学生とともに学んだ2週間は、日本の文化やビジネスへの理解を大きく変えるきっかけになりました。さらに異なる文化を持つ仲間とのチームワークのなかで世界のさまざま課題を解決するうえで必要な方法や知識を身につけることができました。このプログラムを通じて一生の仲間と出会えました。これからもCCCで身に着けた知識や能力を伸ばし、共有し、社会に貢献していきたいと思います。
 

※CCCはカナダの学生と関学生とが一緒に課題を発見し、解決策を立案・実行する実践的な科目を通して、多国籍な場面で活躍できる実践力を伴った将来の世界市民・リーダー育成を目指す国際教育プログラム。多文化共生をテーマに日加学生の混成グループでフィールドワークやグループ発表などを行う「Joint Seminar」(日本・カナダで開催)、企業・団体から提示された国際展開等に関する課題について日加学生の混成グループで解決策を立案する「Global Career Seminar」(日本・カナダで開催)、日加学生がペアになり、企業・団体等で就業体験を行う「Global Internship」(日本・カナダで開催)を提供してきている。平成23年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択され、スタートしたCCCはこれまでに473人(関学生246人、カナダ学生227人)が参加、117人(関学生64人、カナダ学生53人)がCCC Certificate Programを修了している。