2015.01.27.
JICAと関西学院大学が連携しスリランカ児童の体力増進へ―覚書署名式を実施―

小菅正伸・関西学院大学副学長(左)と柳沢香枝・JICA理事

小菅正伸・関西学院大学副学長(左)と柳沢香枝・JICA理事

独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)と関西学院大学は、1月26日にJICA本部(東京都)でスリランカへのボランティア事業に関する覚書署名式を実施しました。署名式には、柳沢香枝・JICA理事と小菅正伸・関西学院大学副学長が出席しました。

本連携により、スポーツに素養のある関西学院大学の職員や学生をスリランカの教育省体育スポーツ課に派遣し、現地の教員と一緒に体力増進運動の指導や体育実技指導の補佐、放課後のスポーツ指導に従事する予定です。
事業実施期間は2016年4月より2年間で、職員は約1年間、学生は約5ヶ月、ボランティアとして活動します。

スリランカの体育授業は教室での座学が中心で、児童・生徒の運動不足が問題視されています。スリランカの教育省は2013年から児童らの体力増進プログラムを開始しており、関学大は今回の連携事業を通して、その活動へ協力することになります。

 署名式で柳沢JICA理事は「職員、学生がそれぞれの特技を生かして貢献することに期待するとともに、現地からもたくさんのことを学んできてほしい」と挨拶し、小菅副学長も「このような連携ができたことを嬉しく思います。今後も多くの学生らを送り出し、グローバル人材育成に力を入れていきたい」と話しました。

 関西学院大学は、グローバル人材の育成を目指して、これまでに学生を対象とした国際教育プログラムを数多く実施しているほか、大学で働く職員に対しても2013年度に職員を一般公募枠で青年海外協力隊として海外へ派遣する海外研修制度を新設するなど教職員の国際化にも力をいれてきました。
 本連携により、JICAはスリランカにおける児童・生徒の体力促進を図るとともに、同大学はグローバルな視点をもった学生、職員の育成をさらに推進します。