2015.01.09.
小学生が感謝の会を開催 ~教育学部生の朝の通学ボランティア活動に~

 教育学部生が毎朝、西宮市立上ヶ原小学校の子どもたちのために行っている登校時の安全確保と見送りのボランティアに対して、上ヶ原小学校の児童らによる感謝の会が1月9日、同校体育館で開催されました。 
 このボランティア活動は2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件に衝撃を受けた教育学部の藤木大三教授が、聖和大学(当時)教育学部の学生たちに呼びかけ、事件からちょうど1ヶ月経った7月8日から、新たに入学してきた学生に受け継がれ、関西学院大学教育学部となってからも途切れず13年以上続いているものです。現在は藤木教授や学生たちの熱心な活動を見た地域の老人会の皆さまやボランティアの皆さまも共に活動に参加いただき、地域社会活動へと拡がりも見せ、世代を超えた交流も生まれています。

 感謝の会では、児童の代表が「ボランティアの皆さんが、通学路で僕たちをいつも見守ってくれているおかげで、安全に登校することができます。学生ボランティアさんには学校に到着した後、授業が始まるまで遊んでもらって、とても嬉しかったです」とお礼を述べました。
 通学ボランティア活動に参加している学生を代表して田中宏樹さん(教育学部3年生)が「こんなに素敵な会を開いて下さってありがとうございます。皆さんが大きな声で挨拶をしてくれたり、元気に登校していく姿を見て、僕たちは元気をもらっています」と全校児童に語りかけました。関学大に入学以来、4年間途切れずに、ほぼ毎朝活動を行ってきた安田宏平さん(教育学部4年生)が田中さんから紹介されると、会場全体から歓声があがり、大きな拍手がおくられました。

 児童たちからお礼のメッセージカードを渡されると、学生たちは嬉しそうにそのひとつひとつに目を通していました。