2014.11.28.
高等教育の国際化と質保証をテーマにシンポジウム

講演する金子元久・筑波大学教授

講演する金子元久・筑波大学教授

 関西学院大学は11月22日、西宮上ケ原キャンパスH号館で、高等教育の国際化と質保証と題したシンポジウムを開催しました。
 
 シンポジウムでは、村田治・関西学院大学学長が挨拶し、その後、研究面、政策面、実践面から多角的に高等教育を捉え、新時代に求められるグローバル人材育成とそのために必要な大学のガバナンス改革などをテーマに基調講演やパネルディスカッションが行われました。

 金子元久・筑波大学教授(日本高等教育学会会長)は「グローバル化と大学改革」と題して基調講演し「留学は何より人格的成長への効果が期待できます。日本の大学は研究面でも国際性の欠如が課題となっています。大学のグローバル化は国際対応ではなく、大学を鍛え、可能性を広げる機会として捉えることが大切」などと話しました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 その後、小林浩・リクルート進学総研所長、江原昭博・関西学院大学高等教育推進センター准教授、森晃憲・文部科学省高等教育局高等教育企画課長がそれぞれ人材育成やIR(高等教育機関における経営・教育全般に関する情報収集や計画立案を通じて経営教育の改善に資する調査・分析を行うこと)導入によるガバナンス改革、高等教育政策の動向などを事例紹介し、最後には全登壇者でパネルディスカッションし、留学の意義や大学教育をよりよいものにするために必要なIRの取り組み方などについて議論しました。
 会場には、大学の教員や職員をはじめ、約70人が参加しました。