2014.11.25.
法学部が外務省と外交講座「核軍縮・不拡散の現状と課題」を開催

講座の様子

講座の様子

 関学大法学部が11月25日、西宮上ケ原キャンパスA号館で野口泰氏(外務省軍縮不拡散・科学部軍縮管理軍縮課長)を招いた外交講座を開催しました。
 野口氏は「核軍縮・不拡散の現状と課題」をテーマに、外務省で核軍縮・不拡散に係わる部署や仕事、核兵器における世界の現状、日本の核軍縮・不拡散に対する考え方や取り組みなどを解説しました。核兵器不拡散条約(NPT)、軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)、包括的核実験禁止条約(CTBT)での日本の役割や他国との連携などにも触れ、「今後、兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)が期待されます。FMCT早期交渉開始や他国との調整などで、日本のリーダーシップがより重要になります」などと話しました。

学生からの質問に答える野口氏

学生からの質問に答える野口氏

 講座の最後には、学生から「世界で唯一の被爆国である日本の世界での認知度とその役割は」などと質問があり、野口氏は「多くの国が、日本が被爆国であることを認識しており、日本の説得力や影響力は強いです。今後もしっかりリーダーシップを取っていく必要があります」などと一つひとつの質問に丁寧に答えました。