2014.08.08.
世界市民フォーラム「いま、科学技術を学ぶということ~ボーダーレス化する知の世界~」開催

世界市民フォーラム基調講演の様子

世界市民フォーラム基調講演の様子

◆世界市民フォーラムin大阪の採録記事が朝日新聞大阪本社版8月6日朝刊に掲載されました。紙面は、画面下のPDFファイルからご覧ください◆

 


 関西学院は7月21日に大阪・ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター(グランフロント大阪内)で創立125周年を記念した世界市民フォーラム「いま、科学技術を学ぶということ~ボーダーレス化する知の世界~」を開催しました。朝日新聞社後援。
 
 フォーラムでは、ロボットクリエーターの高橋智隆氏が「ロボット時代の創造」と題し、幼い頃に鉄腕アトムに憧れ、ロボットを作る科学者を目指すようになったことや文系学部を卒業後に、理系の学部に入り直し、本格的にロボット作りに携わるようになったことなどについて話しました。

高橋氏とロボット

高橋氏とロボット

会場には高橋氏が製作した2体のロボットも登場。ロボットが会話やダンスを披露すると、観客は愛らしいロボットの動きに釘付けになっていました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 基調講演の後は、巳波弘佳・理工学部教授がコーディネーターとなり、高橋智隆氏、長田典子・理工学部教授、沖米田司・理工学部准教授、朝日新聞社編集委員の高橋真理子氏でパネルディスカッションを実施しました。文系理系の壁を越えて科学技術が今後どのような役割を果たすべきなのかが議論されました。

 人の「感性」を数値化した「ものさし」の開発に取り組む長田教授は心理学者や芸術家などとコラボした研究事例について紹介し、「理系の人間だけでなく、それぞれの分野に得意な人間が集まることで新しいものが生み出せる」などと話しました。

 沖米田准教授や巳波教授もそれぞれの研究事例から、科学技術の分野でもさまざまなボーダーレス化が進み、文系理系、国の枠も超えた研究がなされていることなどを紹介。沖米田准教授は「いろんな分野をいろんな人が多様性を持って研究していくことが大切だと思います。そのようなさまざまな研究から社会に役立つものが生まれてくる」などと述べ、高橋真理子氏は「科学技術を生かせる社会システムや制度を作る必要もある」などと述べました。

 高橋智隆氏は「とにかく好きなことを見つけて取り組むこと。それが結果的に人のためになる技術につながることもある。何か新しいものを生み出すには、技術はもちろん、時代の先を読む『感性』や『センス』を磨くことも大切」などと話しました。
 

カルテットの様子

カルテットの様子

また、フォーラムの途中には関西学院大学グリークラブによるカルテットも披露されました。

朝日新聞記事「世界市民フォーラムin大阪」PDFリンク