2014.06.09.
教育フォーラム「グローバル人材育成とその未来」開催

会場の様子

会場の様子

 関西学院大学は6月6日、関西学院会館で教育フォーラム「グローバル人材育成とその未来」を開催しました。全国から高等学校や教育関連団体などの関係者約200人が参加し、高等学校におけるグローバル人材育成について考えました。
 基調講演では文部科学省初等中等教育局国際教育課の河村裕美課長補佐が、「なぜ今、グローバル人材なのか?」「どのようにしてグローバル人材を育成していくのか?」といったグローバル人材の最前線について語り、参加者の理解を深めました。河村氏は「高等学校と国際化が進んだ大学が連携することで、グローバル人材を高校から育てることができる」と今後のグローバル人材育成に期待を寄せました。
 スーパーグローバルハイスクール指定校の大阪府立北野高等学校・原田恵子校長は自校の取り組みである「アジアと学び合う‐夢を実現する国づくり」を紹介。「関西学院大学の教員や留学生等が提供する英語による専門授業や活動をはじめ、東南アジアでのフィールドワークプログラムなどを通して得られた成果を日本の国づくりにいかすことのできる人材育成していきたい」と話しました。

 第2部では、関西学院大学で実践型“世界市民”育成プログラムを担当している関谷武司教授が、課題発見や解決能力など国際貢献活動を目指す学生に必要な資質を紹介し、関学大の学生がどのように自分で考え行動を起こす力を身に着けていくか話しました。
 最後に、関学大でスーパーグローバルハイスクール支援を担当している尾木義久が、教員や大学院生の派遣など具体的な高等学校への支援方法やグローバル入試、高大接続の取り組み事例を紹介しました。
 参加者からは「高校と大学との連携について具体的なイメージがわいた」「グローバル人材を育てる重要性について再確認できた」「具体的な事例が多く、教育のあり方について多くのヒントを得た」など多数の感想が寄せられました。

※関西学院大学は2014年4月に大阪府教育委員会と包括連携協定を締結。大学と高等学校が抱える教育の課題に連携して対応することで、教育・研究の充実と発展に貢献し、日本のグローバル人材育成に貢献していきます。