2014.04.01.
国連ユースボランティア、初の活動報告会を実施

報告会会場の様子

報告会会場の様子

 国連ボランティア計画(UNV、本部ドイツ・ボン市)と6大学(関西学院大学、上智大学、明治大学、明治学院大学、立教大学、東洋大学)が2013年から連携して進めている国連ユースボランティアプログラムの初の成果報告会が3月29日に開催されました。

 国連ユースボランティアプログラムは、開発途上国に学生を約6ヶ月間、国連ユースボランティアとして派遣するプログラムで、関西学院大学とUNVとの協定に基づき、首都圏の5大学も連携に加えて実施している新たな試みです。

 報告会では外務省地球規模課題審議官の香川剛廣氏による開会挨拶、国連ボランティア計画パートナーシップ・広報部長の池田ラーヘッド和美氏による基調講演ののち、派遣された12名の学生のうち10名が活動について報告しました。 
 関学大からはウクライナに派遣された呉原郁香さん(総合政策学部4年生)、サモアに派遣された林達也さん(総合政策学部3年生)、ボスニア・ヘルツェゴビナに派遣された松浦果穂さん(総合政策学部2年生)が報告会に参加しました。
 

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 報告会のあとには関谷武司関西学院大学国際学部教授がモデレータとなり、学生とのパネルディスカッションを実施しました。 

 呉原さんは「今回のプログラムに参加して苦労もしましたが、最後には現地でプロジェクトの上司に『帰らないでくれ、またあなたといつか働きたい』と言われたのがすごくうれしかった。プログラムに参加して、将来国際機関に戻って働きたいという思いが強くなりました」、林さんは「英語力はもちろん、さまざまな問題への問題意識を持つことの大切さを痛感しました。知識不足の落ち込むこともありましたが、とにかくなんでも『やらせてください』と積極的に動くことで、自信がつきました」などと活動を振り返りました。

 松浦さんは今後参加を考える学生らに向けて「留学といえば先進国へ行くことが多いですが、このプログラムでは、開発途上国という過酷な環境のなかで働くことで、本当にさまざまな経験ができます。しかも国連という大きな組織で働けるメリットは大きい」と呼びかけました。