2013.11.12.
高等部数理科学部が科学コンテスト最終審査へ出場

 高等部数理科学部が朝日新聞社主催の高校生科学技術チャレンジ最終審査会へ出場します。高校生科学技術チャレンジは、日本の二大科学コンテストのひとつです。日本中の科学に強い学校から、生命科学、化学、物理、地学、情報、数学の分野で、212件の研究が提出され、最終選考会に全国から30件が選ばれました。高等部数理科学部の最終選考会への出場は3年連続で、4回目です。

 高等部の研究は新たな組み合せゲームを提案した「石取りゲームの変種である不等式を満たすチョコレートゲーム」。一部が苦くて食べられない状態のチョコレートを、二人のプレイヤーが交互に折って食べていき、最後に苦いチョコだけを残されたプレイヤーが負けるというゲーム。これまでも同じようなゲームを世界の数学者が考えた事例はありましたが、長方形のチョコレートを想定したものばかりでした。
 今回高等部の生徒が提案したチョコレート問題は、長方形ではないもので、チョコレートの方向別に座標をつけると、座標がある不等式を満たすということを発見し、今までにない数学的構造を示したことで高く評価されました。

 最終選考会は、12月の7、8日に東京の日本科学未来館(東京お台場)で開催され、上位チームが日本代表として国際大会へ出場します。

 数理科学部顧問の宮寺良平教諭は「高等部の生徒の発想はすごい。日本一を目指して頑張りたい。今後もさまざまな大会で実績を残したい」と意気込んでいます。
 
 なお、高等部の数理科学部は、国際的な数学コンテスト「Shing-Tung Yau High School Mathematics Awards」においても準決勝まで進出するなど数々の実績を残しています。