2013.05.29.
原田マハ氏講演会を実施 ―文学部・人文学会・日本文学会が共催で

原田マハ氏講演会を実施 ―文学部・人文学会・日本文学会が共催で

講演を行う原田マハ氏

講演を行う原田マハ氏

 5月29日、関西学院大学文学部・人文学会・日本文学会共催で小説家の原田マハ氏講演会が西宮上ケ原キャンパスで実施されました。

 「創作のひらめき、人生の宝物-関学で向き合った文学とアート」と題された講演で関学大文学部の卒業生でもある原田氏は、在学中に多くの小説を読んだことが、自分にとって財産となっていると語るとともに、3年生だった21歳の頃にアンリ・ルソーの画集と出会い衝撃を受けたことなどを話しました。
 また、その後当時の関学生協で『アンリ・ルソー 楽園の謎』(岡谷公二 著)という書籍と出会い、いつかルソーについて自分で創作してみたいと強く感じるようになり、その思いを持ちつづけたことが、昨年に刊行され、山本周五郎賞を受賞した『楽園のカンヴァス』を書くことに繋がったことなども語りました。

 講演の最後に原田氏は「誰の人生にも、どんな人生にもたったひとつの宝物があります。皆さんにもその宝物はあるはず。是非あなただけの宝物を見つけてください」と参加者に呼びかけていました。
 参加者は熱心に原田氏の話に耳を傾け、質疑応答の時間には積極的に質問も出て、その一つひとつに原田氏が丁寧にこたえていました。