2013.04.16.
チャーチル英国元首相の直筆署名が書かれた手紙が寄贈される -加藤秀次郎第8代院長のご子息より-

加藤千秋氏(右)から手紙を受け取る井上学長

加藤千秋氏(右)から手紙を受け取る井上学長

 4月15日、加藤秀次郎 関西学院第8代院長のご子息、加藤千秋氏より、チャーチル英国元首相の直筆署名が書かれた加藤院長宛ての手紙が関西学院に寄贈されました。
 この手紙は関学大英語研究部(ESS)が1952年から開催していた英語弁論大会に、演説家としても著名だったチャーチルの名前を冠することを部員が思いつき、名前の使用許可をチャーチル本人に要請しようと、当時の加藤院長とESSの学生たちがチャーチルに送った手紙の返信にあたるものです。1958年3月20日の日付で加藤院長宛てに送られました。

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チャーチル直筆署名入りの手紙

チャーチル直筆署名入りの手紙

 昨年夏、経済学部の神崎高明教授が渡英した際、ケンブリッジ大学の「チャーチル・アーカイブスセンター」に1958年から61年にかけて、加藤院長と学生がチャーチルに送った手紙が8通、チャーチルからの返信にあたる手紙が6通、チャーチルとチャーチルの秘書が交わした6通の合計20通の手紙がマイクロフィルムで保管されていることを確認し、そのコピーを入手。しかしチャーチルから関学に送られた手紙そのものは発見できませんでした。大学紛争の際の混乱や、火災などの影響で失われたと考えられていましたが、このたび、加藤院長の遺品の中から千秋氏がチャーチルの直筆のサイン入りの手紙を1通発見され、関西学院に寄贈されました。

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署名部分を拡大したもの

署名部分を拡大したもの

 千秋氏は「実の妹が手紙の存在を覚えており、探してみたところ見つかりました」と話され、手紙を受け取った井上琢智学長は「大変貴重なものをご寄贈いただきありがとうございます」とお礼の言葉を述べていました。