2013.03.11.
発達障がい学生支援研修会を開催
関西学院大学が主催した「2012年度発達障がい学生支援研修会」(共催:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)、ひょうご発達障害者支援センタークローバー)が3月7日に西宮上ケ原キャンパスの関西学院会館で開催され、高等機関の教職員及び関係者約120名が参加しました。
近年、高等教育機関で発達障がいのある学生が増えていることに伴い、適切な支援が必要となっています。これを行うためには学内外の個別支援だけではなく、教職員が連携して該当する学生を支える体制を整え、発達障がいについて理解し、事例を知ることが重要という考えのもと、本研修会が開催されました。
午前の部では、JASSOの榎元主幹から実態調査結果に基づき「障害のある学生の修学支援状況とJASSOの取り組み」について大学関係者らが事例を紹介した。続く基調講演では、神戸大学大学院医学研究科・田中究准教授が「発達障がいのある人の思春期・青年期の理解と支援」をテーマに、いくつかの症例をあげ、具体的にどうやってサポートしたか、該当する学生がどう成長したかを説明。学生の障がいを個性として受け入れ、抽象的ではなく具体的な指導や支援を行うと同時に、周囲の受け入れとよい環境づくりが大切であるなどと述べました。
午後の部では3つのワークショップ(就学支援、就労支援、学生相談)に分かれ、問題点の抽出や対応について議論しました。
参加者のアンケート回答には、今後も継続して研修会を実施して欲しいとの要望も多く、「発達障がい学生支援」の課題に対する関心の高さを示していました。