2013.02.18.
平松一夫商学部教授が世界会計学会会長に就任

平松一夫教授

平松一夫教授

 平松一夫・商学部教授が2月14日、世界会計学会の会長に就任しました。この学会の正式名称は「International Association for Accounting Education and Research (IAAER)」で、世界各国・地域から19の会計学会、64の大学、22の会計士団体などが加盟しています。アジアからは初の会長就任となります。任期は2年間。IAAERは29年前の1984年に創設されました。世界各国から個人としてこの学会に参加している会員は約2,500人で、団体会員がカバーする会員数は約100万人に及ぶという会計学会です。

 平松教授は、グローバル化のなかで課題となっている会計基準の国際的統一(コンバージェンス、アドプション)に取り組み、日本の会計制度・会計研究・会計教育がグローバル化する社会の中で発展するにはどのようにすべきかを研究してきました。平松教授は長年にわたり世界各国の会計研究・教育の連携関係を構築することに尽力してきましたが、その功績が高く評価され会長就任に至りました。

 平松教授はこれまで日本学術会議会員、日本会計研究学会会長、アメリカ会計学会副会長、国際会計研究学会会長、公認会計士・監査審査会委員、金融庁・企業会計審議会委員、韓国会計基準審議会国際評議員などを務め、2002-2007年には本学学長を務めました。現在も企業会計基準委員会委員、IFRS(国際財務報告基準)翻訳レビュー委員会委員長など、数々の役職を務めています。

 平松教授は「グローバル化が遅れている経済新興国・発展途上国、そして日本におけるグローバル会計人材の育成に貢献したい。また、世界の会計制度の発展に役立つ研究を支援することにより、世界の会計実務の健全な発展に貢献したい」と抱負を語っています。