2013.02.06.
朝日教育フォーラム「グローバル人材の育成と活用―大学教育の現場からー」に井上学長が登壇

 2月1日、東京・有楽町朝日ホールで教育フォーラム(朝日新聞社主催)が開催され、井上琢智関学大学長らが登壇した。この日、会場には募集人数の630人を超える人びとが訪れ、急遽、ロビーに設置されたモニターテレビでの視聴をする参加者も出る活況ぶりだった。

 フォーラムではまず、濱田純一・東京大学総長、清家篤・慶應義塾長、井上琢智・関学大学長による基調講演が行われた。

 井上学長のテーマは「垣根なき学びで育てる世界市民」。多くの世界市民が育ち、輩出した関学の歴史と文化を、創立から上ケ原移転まで写真や絵画の画像を映して振り返った。さらに「教育とは学生が生まれながらに持っている才能を引き出すこと」で「教員と学生の垣根のない学びが、真実と真理の追究につながる」と強調した。そして「関西学院が求める人間像は寛大な人間」と続けた。

 濱田総長は「多様性を力に」をテーマに、「主体性を持って多様な人びとと共に行動できるタフさが必要」。そのためには「日本の歴史、文化、生活を十分に理解することが大切」と主張した。

 清家塾長は「自分の頭で考える力を養う」がテーマで、「学生は顧客ではなく、我われの大切な後輩である。今だけでなく、将来にとっても良い教育であることが大切」と力説した。

 この後、ジャーナリストで東京工業大学教授の池上彰氏による司会でパネルディスカッションを展開。留学生を呼び込む課題としての住居問題と奨学金制度の充実化、秋入学を巡る学事暦の検討の必要性、リーディング大学院の取り組みなどを巡って熱い討議が繰り広げられ、参加者はメモをとるなどして熱心に聞き入っていた。

 
 フォーラムの詳報は、2月21日(木)付けの朝日新聞朝刊に掲載されますので、ぜひご覧ください。