2013.01.31.
先端社会研究所がサラーム海上氏講演会を実施

 1月30日、関西学院大学先端社会研究所が2012年度第7回定期研究会(共同研究「南アジア/インド班」研究会第3回)として、インド亜大陸の様々な音楽を調査・取材してきた音楽評論家でDJのサラーム海上(うながみ)氏の講演会を実施しました。
 本講演会では「南アジア系音楽家のクラブミュージックにおける南アジア性とアンダーグラウンド性の変化」と題し、1980年代末から2000年代初頭までのエイジアンアンダーグラウンドの四半世紀について、それぞれの年代のミュージシャンを紹介しながら論じられ、参加者は熱心に聴き入っていました。

 エイジアンアンダーグラウンドとは、イギリスやアメリカで生まれ育った南アジア系移民の子孫の音楽家たちが、インド本国の大衆音楽のニーズに迎合することなく、自分たちの感覚を元に音楽を表現したムーヴメントで、1980年代末から2000年代初頭まで、電子音楽機材の普及と当時の音楽ソフト業界の後押しもあいまって世界的に注目された音楽です。
 講演会の最後には参加者の多くから活発に質問がなされ、一つひとつの質問にサラーム氏が丁寧にこたえていました。