2012.10.09.
世界市民フォーラムin福岡「いのちと向き合う」を開催

世界市民フォーラム福岡の様子

世界市民フォーラム福岡の様子

 関西学院大学は、創立125周年記念事業の一環として、10月8日に福岡・ソラリア西鉄ホテルで世界市民フォーラム「いのちと向き合う~生と死と輝きと」を開催しました。関西学院大学主催、朝日新聞社後援。

 基調講演では、関学卒業生で、NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長の奥田知志氏が「路上で孤独死するホームレスの多くは、他者との繋がりを持っていない。ホームレスの問題は『モノ』がないことに原因があるのではなく、助けてくれる『ヒト』がいないことにある。『無縁社会』の恐ろしさは、他者との関わりがないために自己喪失に陥るところにある。傷つくことを恐れず、他者とともに生きていくことが必要」などと話しました

 基調講演に続いて、藤井美和・人間福祉学部教授、奥田知志・NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長、ルース・M・グルーベル・関西学院院長、上野創氏(朝日新聞東京本社)が登壇し、いのちをテーマにパネルディスカッションを実施しました。藤井教授は死を含めて生きることについて考える死生学の観点から「毎年多くの学生が死生学の授業を履修する。若い人もきっかけさえ与えればいのちについて関心を持つ。『死』に向き合うことは不安なことではなく、どう生きるか、自分自身と向き合うきっかけになる」などと話しました。
 会場には約300人が詰めかけ、熱心に話に聞き入っていました。

※本フォーラムの内容は、後日九州全域の朝日新聞に掲載される予定です。