2012.10.01.
震災復興をテーマに世界市民フォーラムを京都で開催

世界市民フォーラム会場の様子

世界市民フォーラム会場の様子

 関西学院大学は、創立125周年記念事業の一環として、9月30日にメルパルク京都で世界市民フォーラムを開催しました。このフォーラムは関西学院大学主催、朝日新聞社後援。

 フォーラムでは「耳をすませば~ふたつの大震災から~」と題して、被災地の復興支援に携わる関係者らが東日本大震災と阪神淡路大震災の経験から、若者や大学が果たす役割などについて話し合いました。

 当日は劇作家・演出家の平田オリザ氏が被災地の自立支援をテーマに講演し、その後、室崎益輝・関学大災害復興制度研究所長(総合政策学部教授)、兼子佳恵・NPO法人石巻復興支援ネットワーク代表理事、松田曜子・関西学院大学災害復興制度研究所特任准教授がパネルディスカッションをしました。

 パネルディスカッションでは室崎教授が「東日本大震災では多くの学生が被災地に赴き力になった。若者には動く力があり、それを支援するのが大学や社会の役割ではないか。今回の震災が、阪神淡路大震災のときと大きく違うのは被害の『広さ」にある。被災者に寄り添った支援が必要」などと述べました。被災地・石巻からきた兼子氏は「学生さんがただ被災地にきてくれるだけで元気づけられるもの。笑顔と支援してくれる仲間の存在は本当に力になる」と話しました。
 当日は関西学院大学の学生による被災地支援ボランティアの活動報告のほか、関西学院交響楽団が弦楽四重奏の演奏もありました。