2012.07.05.
白浜レスキューネットワーク代表・藤藪庸一氏が講演

藤藪庸一牧師

藤藪庸一牧師

 NPO法人白浜レスキューネットワーク代表の藤藪庸一氏(白浜バプテスト教会牧師)を招いた研究会が7月3日、西宮上ケ原キャンパス吉岡記念館で開催されました。関学大共同研究「自死・自殺者をめぐる霊的支援者養成プログラムの再検討-キリスト教の視点から」が主催。

 藤藪氏は「この世の光になるために教会が出来ること」をテーマに、参加した25名の学生や教職員に活動の内容を紹介しました。白浜レスキューネットワークの拠点は、和歌山県白浜町の教会。近くの岸壁には、飛び降り自殺を願う人たちが訪れます。藤藪氏は岸壁近くに自殺を思いとどまらせる看板と公衆電話を設置して連絡をもらうことで、自殺を思いとどまらせて保護し、教会での共同生活を通して社会復帰するまで支援しています。

 将来、自殺志願者に手を差し伸べる活動をしたいという学生たちに「どれだけ支援しても、時間をかけて涙を流しても、救えない可能性は最後まで残る。だからといって臆病にならないで欲しい。関わり続けて、地の塩、世の光になって、勇気を出して困っている人に手を差し伸べてほしい」と励ましました。