2012.03.15.
福島からの避難園児と保護者が聖和幼稚園に感謝の植樹

植樹式の様子

植樹式の様子

 東日本大震災の被災地である福島県南相馬市から西宮市に避難し、聖和幼稚園に通っている加藤志保さん、島舞子さん家族が、卒園にあたり感謝の意を表して福島県の県木である「けやき」の苗3本を幼稚園に寄贈し、3月15日に関西学院西宮聖和キャンパス山川記念館前芝生広場で記念植樹式を執り行いました。

 植樹式は、聖和幼稚園の卒園式の後、聖和幼稚園園長や園児ら約50人が見守るなか実施。島さんらがけやきの苗にスコップ土を入れ、記念プレートを立てました。

 島さんは西宮市にある実家に、加藤さんは、関西学院聖和寮に5月はじめから約3ヶ月間、その後市営住宅に移り住んで避難生活を続けてこられました。両家族を支えようと、西宮聖和キャンパスの教職員や幼稚園の保護者らは、支援金や衣類などを両家族へ贈るなどしてきました。

 今回の植樹は、これまでの感謝の気持ちを表したいと島さん、加藤さんから聖和幼稚園へ申し出があり、実現しました。
 島さんは「聖和幼稚園では、本当に多くの人々に支えられ、お世話になりました。植樹を通して少しでも恩返しができれば嬉しい」、加藤さんは「福島のように緑がいっぱいの幼稚園で避難生活を送れたことは本当に有り難かった。こんなに周りの人々の温かさを感じた日々はありませんでした。けやきの木が育って、また大きくなった木を見に来たい」と話していました。