2011.11.01.
文科省 平成23年度「大学の世界展開力強化事業」に採択

日加協働・世界市民リーダーズ育成プログラム「クロス・カルチュラル・カレッジ」で採択

 10月31日、関西学院大学は文部科学省の平成23年度「大学の世界展開力強化事業」に採択されました。91校から183件の申請があり、25件(19校)が採択されました。(採択率約13.7%)
 同事業は、アジア及び米国等との高等教育ネットワークの構築を図ることにより、我が国の大学の世界展開力を強化し、グローバルな社会で活躍できる人材を育成するため国際的な枠組みでの高等教育の質保証を図りながら、外国人学生の戦略的受入れ、日本人学生と日中韓・米国等の外国人学生との協働教育による交流を行う事業に対して重点的に財政支援することを目的としています。

 関西学院大学は、2009年に「新基本構想」を定め、それに基づいて2018年までの6つの「ビジョン」を掲げています。その中の大きな柱である「多文化が共生する国際性豊かなキャンパスを実現する」を推進強化するため、同事業のタイプB「米国大学等との協働教育の創成支援」に「日加協働・世界市民リーダーズ育成プログラム『クロス・カルチュラル・カレッジ』」を申請し、採択されました。実施期間は5年間で、1件あたりの年間補助金額は上限8千万円です。

【プログラムの概要】
■名称:日加協働・世界市民リーダーズ育成プログラム「クロス・カルチュラル・カレッジ」
■構想責任者:水戸考道 関西学院大学法学部教授
■取組学部:全学(学部)

【取組内容】
 関西学院大学と歴史的につながりの深いカナダの協定大学(マウント・アリソン大学、トロント大学、クイーンズ大学)が連携して、グローバル時代に不可欠な異文化理解やコミュニケーション能力を持つ「世界市民」を育成するプログラムの構築。
 具体的には、

1.Cross-Cultural Studies をテーマとした学士レベルの協働教育プログラムCross-Cultural College(CCC)を4大学で設置し運営する。CCCの中核にCertificate Programを位置づける。Certificate Program は、多文化共生論、国際関係論等の中核科目と日加の学生混成の実践的科目(国内外でのジョイントセミナーやインターンシップ)で構成。寝食をともにしながらの合同セミナーやeラーニングを活用しながら、両国の学生が協働して課題を発見・解決する科目群を重視する。使用言語は英語。

2.関学生を対象に、カナダ3大学の協力を得ながら、Certificate Program の受講が可能なレベルの知識や英語能力を涵養する。

3.関学生は、TOEIC 680点以上で、CCCのCertificate Program を受講できる。副専攻プログラムとCertificate Programの両方で、必要単位(各16単位)を取得した学生には複数分野専攻制(MDS)として、卒業時に副専攻修了証明書を授与する。