2011.09.24.
「西宮神社御社用日記」の翻刻出版記念講演会を開催

講演会の様子

講演会の様子

 西宮神社に元禄期から残る「西宮神社御社用日記」の翻刻が第一巻として刊行されることになり、その出版を記念した講演会が9月24日に西宮神社福の間で開かれました。
 関西学院大学は2006年7月に商売繁盛の神様として知られる西宮神社と学術連携協定を結び、その協定の一環として、同神社の歴代神主が毎日つけてきた日記「西宮神社社用日記」を解読し活字化する共同研究を進めてきました。
 講演会では、研究を中心となって進めてきた志村洋・関西学院大学文学部教授らが講演し、一般市民ら約200人が参加しました。志村教授は講演で、神主の日記から、神子や願人、小百姓など、さまざまな人々が神社を支えていたこと、一方で元禄期は、神事行為の境界があいまいであったことが推測され、そのことが神職間の争いの原因にもなっていた可能性などを話しました。
 研究は今後も継続して進められ、翻刻は今後も出版される予定です。