2010.09.26.
「時計台」正面鉄製飾り手すり復元記念式を挙行

手すり復元記念式

手すり復元記念式

 9月26日、関西学院のシンボルともいえる時計台に手すりを取り付ける工事が完了し、さわやかな秋晴れの下、時計台前で復元記念式を挙行しました。
 時計台は、関西学院が神戸市灘区の原田の森から西宮市の上ケ原に移転した1929年にW・M・ヴォーリズの設計で建築されました。竣工当時はロートアイアンレールと呼ばれる唐草模様で鉄製の手すりがついていましたが、太平洋戦争に伴う金属類回収令により、1942年に手すりを供出したまま約70年間、修復されずに今に至っていました。
 関学創立120周年を迎えた2009年、時計台が国の登録有形文化財に指定されるとともに、本来の時計台の姿を取り戻したいとの願いが強まっていました。そこで、時計台の耐震補強工事を今夏に実施するに伴い、「これを機会に創建当初の時計台の姿を復元しよう」との声が上がり、実現しました。
 デザインは、1934年に撮影された学生集合記念写真の背景に写っている手すりを基によみがえらせました。ルース・M・グルーベル院長は式典で「美しいものが失われるようなことを二度と繰り返すことがないよう願います」と語りました。