2009.08.31.
平成21年度組織的な大学院教育改革推進プログラムに採択

 文部科学省「平成21年度組織的な大学院教育改革推進プログラム」の審査結果が31日(月)に発表され、関西学院大学大学院文学研究科総合心理科学専攻のプログラム「国際化社会に貢献する心理科学実践家の養成」が採択された。取組実施担当者は、八木昭宏・文学部教授。163件の申請があり29件が採択、支援期間は3年。

【国際化社会に貢献する心理科学実践家の養成】の目的
 関西学院大学では、研究の高度化および優れた研究者の養成と、高度な専門的職業人の養成という二本柱を据え、先端的科学研究の推進と、社会のニーズに応え国際的に活躍できる専門家の養成を重視してきた。前期課程を含む今回の提案プログラムでは、従来の基本方針に基づきつつ、教育・研究体制の質的・量的な拡大を図る。プログラムの具体的な目的は、実証的な心理科学の成果に基づき、「人と物」および「人と人」の、より良い心理的な関係を創造できる人材、すなわち心理科学実践家の養成である。これまでのイニシアティブプログラムで培ってきた後期課程における大学・研究機関での教員・研究者養成に加え、「人と物」の分野では、企業の企画・研究開発部門におけるプロデューサーやプロジェクトリーダーとして、人の心に関わる製品やシステムの開発・心理評価に関わる研究者を育成する。また、「人と人」の分野では、学校園臨床や医療の現場におけるリーダーとして、問題把握、コンサルテーション、教員や医師を含む専門家と共同した問題解決ができる研究者を育成する。