社会学部の大岡栄美助教の３年生のゼミ生が、春学期に「多文化共生のまちづくり」をテーマに、神戸・北野のモスクや元町の南京町、在日外国人が多く住む長田区の鷹取をフィールドワークした。「多文化共生のまちづくり」を理念に活動する「たかとりコミュニティセンター」を見学した際、多言語放送のコミュニティーFM「FMわいわい」への出演を依頼され、８月１日の番組に出演する。

７月下旬に行われた番組収録では、フィールドワークで聞いたこと、学んだことなどを学生が発表。多文化共生をわかりやすく理解してもらうためにクイズも取り入れた。収録に参加した学生は「モスクに行く前はイスラム教をイメージでしかとらえられなかったが、実際にしゃべってみると一人ひとりがとてもやさしい。共生していくためには、個人単位で付き合うことが大事だと感じた」と話す。また、ゼミ代表の川端大樹さんは、「多文化共生をしていく上で情報伝達は重要なこと。不特定多数の人に伝えるということは難しかったが、ラジオ出演でコミュニケーション能力を少しは向上させることができたのでは」と振り返る。

大岡助教は「フィールドワークやラジオ収録を通じ、大学以外の場所でさまざまな世代の人、バックグラウンドの人と触れ合う中で、むしろ自分たちの中にある『多様性』を発見する機会になった」と効果を話す。

ラジオの放送は、８月１日（土）16時～16時30分
FMわいわい　番組名「ＴＣＣインフォメーション」　FM７７．８MHｚ
インターネットでも視聴可能。 http://www.tcc117.org/fmyy/
再放送は、 8月6日（木）　13時～13時30分 、8日（土）　16時30～17時、13日（木）　13時30分～14時