2009.07.13.
聖和大生が8年間、小学生の通学路でボランティア-今春から教育学部生も新たに参加
聖和大学の学生が2001年から、西宮市立上ケ原小学校の子どもたちに、登校時の安全確保と見送りのボランティア活動を続けている。大阪教育大学附属池田小学校で児童が殺傷された事件をきっかけに、聖和大学の藤木大三教授(現在は関学大・教育学部に所属)が、近くの小学校に声をかけ、学生と一緒にスタートさせた。藤木教授が担当する1年生のクラスや女子タッチフットボール部、チアリーダー部の部員たちなど、年間約60人の学生が関わり、これまで8年間続けてきた。
今春入学した教育学部の学生8人も新たに加わり、先輩に教えてもらいながら活動を続けている。毎朝交代で、交通量の多い交差点8カ所に立って、通学路の安全を確保し、子どもたちに「おはようございます」と元気に声をかける。藤木教授は「返事をしてくれない子どもがいると、なぜ、と悩む学生もいますが、悩むことが勉強の始まり。声のトーンや表情の作り方も重要です」と話す。学生たちは「顔を覚えてくれる子もいてうれしい」と楽しみながら活動を続けている。学生たちの動きは広がりを見せ、地域の住民も一緒に活動に参加するようになった。
7月15日(水)には、上ケ原小学校の生徒と校長が西宮聖和キャンパスを訪問し、感謝の言葉を伝えに来てくれるという。