2009.06.22.
10年の歳月をかけた美しいバラ園を守る―河野友香さん

 西宮上ケ原キャンパスの文学部と文学部新館の間にあるバラ園がある。「自然愛好会@ガーデニング・エンタープライゼズ」のメンバーが代々世話を続け、10年以上の歳月をかけて育てている。現在は、河野友香さん(文学部4年生)が世話を続けている。
 自然愛好会は、派手な勧誘を避け、あくまでも「自然体」をモットーに地道に活動してきた。そのせいか部員数は激減。2年生のころからは、ほとんど1人で奮闘してきた。1人で肥料をやり、薬剤散布や剪定などをするのは大変だったが、それを見て手伝ってくれる人もいた。今年、待望の新入部員を迎えて部の存続の危機を一旦は回避できた。
 しかしながら、まだまだ部員数は足りず、病気や害虫の対策、休眠時期の土壌の入れ替えなど、課題は山積み。河野さん自身も最初、園芸の事は全く分からず、先輩たちに教えてもらったり、部員が1人になってからは独学で調べたり、園芸好きのお父さんに相談したりしながら世話を続けている。
 「今はバラ園を守る事で手一杯ですが、部員が増えてくれば、昔のように学園祭で花屋さんをしたりイベントに参加して、自然体で育てたバラを皆さんに楽しんでいただきたい」と河野さん。就活と卒論作成の合間にきちんとスケジュールを決めて、今日もバラに愛情を注いでいる。