2009.06.08.
米国人交換留学生が聴覚障がい学生のノートテイクを担当

 昨年9月に来日したアメリカ人の交換留学生ギルモア・トレバーさんとレブス・エリックさんが、4月から聴覚に障がいがある学生の修学支援のため、ノートテイクをしている。ノートテイクとは、聴覚障がいがある学生に対して、授業中に教員が話す内容や学生の発言、教室内の状況などを手書きやパソコンで文字にして通訳すること。関学大では、2004年度からノートテイク制度を始め、2006年度から教務部にキャンパス自立支援課を開設、障がい学生の支援にあたっている。現在ノートテイカーとして登録している学生は約70人。

 ギルモアさんとレブスさんは、人間福祉学部1年生の重田竜佳さんが受講するネイティブの教員が行う英語の授業で、留学生として初めてのパソコンテイカーとして活躍している。
 ギルモアさんは「最初のころは疲れたけど、今はめっちゃ楽しい」と話し、レブスさんは「先生がゆっくり話してくれるのでパソコンに打ち込みやすい」と笑顔で話す。サポートを受ける重田さんも「二人からは単語だけでなく、アメリカの文化についても教えてもらって世界が広がった」と喜んでいる。二人は「7月に帰国するが、自分の大学に帰ったら事務室にいって日本でこんな経験をしたので、僕が出来ることはないですか、と伝えたい」と意欲を見せる。