2009.05.25.
平松一夫商学部教授がアメリカ会計学会副会長に
平松一夫・商学部教授が、世界最大の会計学会であるアメリカ会計学会の副会長(国際担当)に日本の大学から初めて就任することが決まった。正式就任は8月で、任期は2年間。アメリカ会計学会は1916年に創設され、アメリカを中心に世界中の会計研究者らで組織されており、会員は約1万人。平松教授は、グローバル化のなかで課題となっている会計基準の国際的統一(コンバージェンス)に取り組み、日本の会計制度・会計研究・会計教育が世界に取り残されることなく、発展するにはどのようにすべきかを研究してきた。同学会では2回評議員を務め、特にアジア諸国の会計学会の国際的な連携に尽力。その功績が高く評価され副会長就任に至った。
日本でも金融庁・企業会計審議会委員や公認会計士・監査審査会委員、国際会計研究学会会長を歴任し、現在も日本学術会議会員、企業会計基準委員会委員、日本会計研究学会理事、韓国会計基準審議会国際評議員など、数々の役職を務めている。今後、平松教授は韓国、ブラジル、中国、アメリカなど世界各地で講演し、世界の会計学会の連携強化、国際会計教育基準の普及に取り組んでいく。「世界の会計学をリードする学会の副会長に就任することにより、世界の会計教育の水準を高めたい。各国の研究の連携を促進し、関学らしい国際貢献をしたい」と抱負を語っている。