2009.05.16.
高等部生の論文2編が米の数学専門誌に掲載

関西学院高等部数学研究部の生徒ら6人が昨秋書いた論文が、5月14日にアメリカの数学専門誌「Undergraduate Math Journal」 Vol.10 Issue 1(春季号)(発行:Rose-Hulman Institute of Technology)に2編同時に掲載された。同誌は、世界全体の大学学部レベルで優れた研究をした学生の論文を掲載しており、カーネギーメロン大学などの有名大学で研究者を目指す学生たちが投稿している。

掲載された論文は、「The Period and the Distribution of the Fibonacci-like Sequence Under Various Moduli」(フィボナッチ的数列を自然数で割った場合の周期と分布)と「Josephus Problem Under Various Moduli」(ヨセフス数列を自然数で割った場合の研究)。
関学大理工学部3年生の戸谷直之さんが数値計算の部分で研究を助けた。

昨年の同誌秋季号にも、「Formulas for Fibonacci-Like Sequences Produced by Pascal-Like Triangles」(パスカル的三角形から生まれたフィボナッチ的数列の公式)1編が掲載されている。年間に全体で約25編掲載されるうち、関学高等部の論文が3編掲載されたことになる。

執筆した論文が、同誌秋季号、春季号に続けて掲載された山内俊幸さん(現、関学大理工学部1年生)は「非常にレベルの高い論文が掲載されている中、2編同時に掲載されたのはうれしい。自分たちの研究が認められたと思う」と話している。