2009.04.13.
文・小川教授に独ジーボルト賞
本年度の
フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞
を小川暁夫・文学部教授(49)が受賞した。
この賞は、日本とドイツの文化および社会のより良い相互理解に貢献し、学問上すぐれた功績をあげた日本人研究者に贈られる。ドイツ連邦共和国が創設し、今年で31回目を迎えるこの賞は、人文科学・社会科学・自然科学など全分野の中から、ただ一人選出される名誉ある賞である。関西学院大学からは初めてで、言語学の分野においても初の受賞となる。
小川教授の専門は日独対照言語学、言語類型論。教授は1986年から1988年にドイツ政府給費(DAAD)奨学生として留学、1995年から1997年までフンボルト財団招聘研究員として滞独。またドイツをはじめヨーロッパ各地において多くの招待講演を行ってきた。2003年にはハンブルク大学から客員教授として招聘され、2005年に日本独文学会賞を受賞。国内、海外に数多くの著書、論文がある。
今回の受賞は、小川教授の日独両国の相互理解への貢献と、ドイツ語学・言語学における学問的業績が高く評価された。小川教授は「私の仕事が日独両国の相互理解に貢献できたことが嬉しい。今後も言語研究を通じて、人間のあり方や文化の多様性について考え、世界に発信していければと思う」と話した。
授賞式は6月9日、ベルリンのベルヴュー宮殿で行われ、ホルスト・ケーラー連邦共和国大統領より直接授与される。賞金は5万ユーロ(約650万円)、1年間のドイツでの滞在研究に招待される。
小川教授のプロフィールは下記URLを参照ください。