2009.01.27.
指導者かくあるべし――関学野球部元監督の土屋明生キャリアセンター長が語る指導者論

 キャリアセンター長の土屋明生さんが、自らの指導者観や野球観をつづった著書『指導者かくあるべし~志の書『言志四録』に学ぶ』(PHPパブリッシング)を出版した。
 土屋さんは、学生時代に下手投げのエースとして、関学史上最多の通算27勝をあげた。社会人野球で活躍した後、1978年に関学職員に転じ、99年までの22年間、大学の仕事をしながら関学大硬式野球部の監督を務めた。2部リーグに低迷し、一時部員が9人まで減少したチームを再建。93年春には27年ぶりの関西学生リーグ制覇を達成し、今日の同部の礎を築いた。教え子には大リーグで活躍中の田口壮さんら多士がいる。
 著書は2部構成となっている。第1部は、土屋さんが企業勤務時代に出会い感化された、江戸後期の儒学者、佐藤一斎の『言志四録』の言葉を通して、指導者のあり方を説いた。第2部は実践篇と題し、弱小チームが強豪と互角に戦うための方策や好投手の攻略法など、野球戦術やコーチングのポイントを具体的に解説した。土屋さんは「スポーツ指導者をはじめ、企業の経営者、管理職者の皆さんにも読んでもらえたら」と話している。
 1月27日から関学大生協書籍部をはじめ紀伊国屋各店等で販売、全国各書店でも購入できる。1200円+税。