2008.08.04.
理工学部が高校生を招待してSPring-8で見学会

 理工学部は7月30日、高大連携の新しい試みとして協定校の高校生を対象に、連携を結んでいる世界最大のシンクロトロン放射光施設「SPring-8」を見学するバスツアーを初めて実施した。高橋功理工学部教授は「最先端の科学技術をより身近に感じてもらうのが狙い」と説明する。関西学院高等部、啓明学院高校、三田学園高校、三田祥雲館高校の生徒約40人が参加した。

 この施設は98年に和歌山で起きた毒物カレー事件のヒ素分析などを行ったことでも注目された。生徒らは、施設で研究に取り組む関学大出身の研究員による説明に続き、関学の大学院生が行っている研究発表に熱心に聞き入った。

 見学会では、通常の見学コースでは見られない放射光実験装置などを間近に見ることができ、参加した生徒らは「大学で勉強して、将来この施設で研究して新しいことを発見したい」「最新の設備を利用して研究している大学院生を見て、刺激を受けた」と笑顔を見せた。