2007.12.17.
オーストラリア大陸を自転車で一周―理工学部4年生の佐藤さん

 「人に興味を持たれることをしたかった」と話すのは、オーストラリア大陸を「ママチャリ」で一周した佐藤史典さん(理工学部4年生)。今年1月からワーキングホリデーを利用して9カ月間自転車をこぎ続けた。その距離は1万8千キロメートル。日本列島約3往復分に相当する。
 ブリスベンから出発。シドニー、メルボルン、パースと東海岸から西海岸に向かう。「ナラボー平原からパースまでの道のりで約1カ月間雨に降られた。精神的に落ち込んだが、現地の人々との出会いが支えだった」。その後、エクスマウス、ダーウィンと北上しケアンズを経てブリスベンに戻った。
 困難な道を「ママチャリ」で走る姿はオーストラリアでも有名に。「珍しがられ、出会いが広がった」。帰国後も学内では皆から声をかけられるようになったという。「ママチャリ」が好きで、とにかく好奇心を満たそうと始めたが、「人との交流の楽しさを知り、あるがままの自分を出せるようになった」と振り返る。今後は知的財産について学び、ビジネスでも人が考えつかないようなことに挑戦したいという。