2007.12.03.
米国法曹資格を取得、さらに日本の法曹資格取得を目指す―ロースクール修了生の戸田さん

関西学院大学ロースクールが目指す法曹像のひとつに「国際的に活躍できる法曹」がある。これを後押しするのが「派遣留学制度」。この制度を利用し、米国ニューヨーク州の法曹資格を取得し、現在、日本の法曹資格取得を目指しているのが戸田祐真さん(33)だ。 「グローバル社会の中、これからの法曹は国内だけの案件で終わることが少なくなり、海外とのやり取りが必然的に多くなってくると感じていた。関学ロースクールが留学制度を設けていると聞き、利用しない手はないと思った」
 岡山大学法学部卒業後、関学ロースクールに法学未修者(特別入試)として2004年4月に入学。2005年8月には、米国の法律事務所 Pitney Hardin(現在のDay Pitney) のニューヨーク・オフィスで約6週間のインターンシップに参加した。翌年8月にニューヨークのホフストラ大学ロースクール(LL.M.Course)に留学し、今年5月に修了。7月には米国 Bar Exam(司法試験)を受験、8月に帰国し、今月合格通知が届いた。留学中の単位が認定され、9月には晴れて関学ロースクールも修了している。
 現在は、関学ロースクールの研修員となり、来年5月の司法試験に向けて準備中だ。「アメリカで謙虚に挑戦したように、日本でも資格取得に挑戦したい」と戸田さん。
 関学ロースクール発、初の日米双方の資格を持つ“国際派”法曹の誕生が期待される。