2007.07.02.
高等部の数学研究、カナダの科学コンテストで優勝!

高等部の数学研究、カナダの科学コンテストで優勝!

 高等部2年生の松井啓史君、橋場友秀君、山内俊幸君、斎田直希君、浜田智君が中心となって取り組んできた数学研究「パスカルの三角形の一般化」が今年6月、カナダの科学コンテスト「Virtual Science Fair」で物理・数学部門の1位に輝いた。このコンテストはカナダの小学生から高校生までの科学研究成果を競うもので、76点の応募があった。作品はネット上で提出し、関学高等部は唯一、外国勢として参加した。
 約1年間、放課後の時間を利用し数学研究に取り組んできた。パスカル的三角形からフラクタル図形(どんな微小な部分をとっても全体に相似しているような図形)を作り、フィボナッチ的数列の公式や、アニメーション作りにも成功。その業績はセルビアの学術誌にも掲載され、高い評価を得てきた。
 担当の宮寺良平教諭は「高校生だけで数学を研究し、成果を挙げた例は世界でも珍しい。発想の新鮮さと能力には本当に驚かされます」と話す。研究に取り組む山内俊幸君は「僕らがやっているのは、数学を創ること。研究を始めてからは数学の見方が変わりました」。高校生ならではの発想でどこまで世界に通用するのか。これからも彼らの研究から目が離せない。