2006.10.10.
復刻版『満州中央銀行調査彙報』(雄松堂出版)が刊行-産業研究所所蔵本が底本

復刻版『満州中央銀行調査彙報』(雄松堂出版)が刊行-産業研究所所蔵本が底本

 産業研究所の所蔵本を底本とした『満州中央銀行調査彙報』の復刻版が、このほど雄松堂出版から刊行された。販売定価は1セット(10冊、目次付)31万5千円。
 満州中央銀行は、1932年に設立され、「満州国」の中央銀行の役割を担ったが、同時に幅広い調査活動も行っている。
 復刻版には『調査彙報』(1937-1941年)、『国際調査彙報』(1941-1943年)の2タイトルを含んでおり、各報告書は満州国内の産業、農産物、戦時統制経済、金融システムなどの報告論文や国際的な調査研究記事も含まれ、当時の情勢を知るうえで貴重な資料。産業研究所は1934年(昭和9)に開設されたが、戦前、戦中の経済産業資料、統計資料を数多く所蔵しており、今回の刊行はそのコレクション公開の第1弾。
 復刻版に関する問い合わせは、産業研究所(TEL:0798-54-6127)まで。