2025.07.14.
三田市の伝統文化「三田音頭」を盛り上げるイベントを神戸三田キャンパスで開催

7月9日、神戸三田キャンパス(KSC)のSky Gardenで、学生プロジェクト「arinan(アリナン)」が、三田市の伝統文化である三田音頭を若者に継承することを目的としたイベント「~今年もやります!夏だ!祭りだ!三田音頭だ!~Shall we 三田音頭 with arinan!」を開催しました。三田音頭会の方々を講師に迎え、浴衣姿の学生たちを含め約20名が踊りのレクチャーを受けながら、地域文化に触れる貴重な時間を過ごしました。
「arinan」は、KSCで展開するアカデミックコモンズ・プロジェクト(学生が協働して目標に挑戦し、『生きた学び』を実践する取り組み)として2022年から活動を開始。今年は、地域の祭りや小学校でのワークショップ、三田音頭のミュージックビデオ制作など、より持続可能な文化継承を目指して活動の幅を広げています。「『今までで一番“そんなん、ありなん!?”』な一年にしたい」と、卒業を控えた4年生5名が最後の挑戦として力を注いでいます。この取り組みは、2023年の三田まつりで学生が初めて三田音頭を踊った際、地域の方から「若者の力で三田音頭を盛り上げてほしい」と声をかけられたことがきっかけで始まりました。以降、三田市役所や三田音頭会、三田まつり実行委員会と連携し、学内講習会やSNSでの情報発信などを通じて、若い世代への認知拡大を目指しています。
イベントの冒頭で、arinan代表の井上穂香さんが「地元三田で開催される市民総踊りに誰でも気軽に参加できる場をつくりたい」と活動の背景を語り、三田市役所や三田音頭会との協力によって講習会が実現したことを紹介しました。その後、三田音頭会の方々と共に「三田音頭」「新三田音頭」の振付をマイクで丁寧に解説しながら進行。アップテンポな新三田音頭では参加者の笑顔が広がり、最後には全員で輪になって踊り、心地よい汗とともに地域文化の魅力を体感する、温かなひとときとなりました。


参加した学生からは、「初めてだったけど、とても楽しかった!伝統文化を感じられてよかったです」(総合政策学部1年生)、「雰囲気の違う二つの踊りができて楽しかった!いい汗をかいた!」(建築学部2年生)、「これで三田市民になった!みんなで掛け声を出したりワイワイできて楽しかった!」(工学部1年生)といった声が寄せられ、地域とのつながりを実感する機会となりました。
8月2日に開催される三田まつり本番では、今回の講習会で学んだ踊りを活かし、学生たちも市民総踊りに参加する予定です。学生たちの手によって、三田市の文化を未来へつなぐ新たな継承のかたちが、着実に形づくられています。