2025.07.16.
職場見学型プログラム「shigoto☆trip」:パナソニックグループとキャリアセンターが共同開催~1年生から始めるキャリア教育~
7月5日、パナソニックグループ(以下パナソニック)にご協力いただき、Panasonic XC KADOMA(大阪府門真市)で「shigoto☆trip」を開催しました。shigoto☆tripは、本学キャリアセンターと企業がコラボして行う、業界・企業・仕事研究に関する職場見学型プログラムです。学生が企業のオフィスや製造現場を実際に訪問・見学し、働く社員との交流を通じて自らの将来について考えることをねらいとしています。本プログラムを通じて、学生は、パナソニックが多様なくらし空間に対応し、世界中の「くらしの質」を豊かにすることを目指して挑戦を続けていることを学びました。
パナソニックからは本学の卒業生2名にご協力いただき、1年生から4年生の学生29名が参加しました。2023年に門真市に建てられた新オフィス「Panasonic XC KADOMA」にて、企業説明やキャリア形成に対する考え方を聞いた後、オフィス内を見学しました。その後、隣接する「パナソニックミュージアム」、「ものづくりイズム館」にて、企業の歴史やものづくりに対する思いに触れると共に、「松下幸之助歴史館」では、パナソニック創業者の松下幸之助氏が歩んだ94年の道を追体験することで、経営観や人生観を学び、学生自身が自らのキャリア観を拡げるきっかけとなりました。
各プログラムの詳細は以下の通りです。
【Panasonic XC KADOMA】
はじめに、本学の卒業生であるパナソニックの社員2名から会社説明やキャリア形成に対する考え方を聞きました。そのうちの1名は、本学のオンデマンド授業「KGキャリア入門」に登壇していただいている方で、画面上でしか会えなかった卒業生の職場にリアルで会いに行き、本人から直接キャリア形成に関する話を聞けたのは意義深い時間でした。「自分のキャリアは自分でつくる」ことの大切さ、そのために大学生活で何かに一生懸命取り組むことの大切さについて学びました。また、「学生時代にいろんな人や企業の方々とたくさん話をして、そこで感じた自分の気持ちを大切に、自分の軸を見つけてほしい。それを続けていくと、自ずとキャリアが開けてくる」とメッセージをいただきました。
その後、“人が生き生きすることが高い生産性に繋がる”という発想に基づいて設計されたオフィスを見学しました。オフィス内は、社員が思い思いの場所で仕事をすることができる環境になっており、緑に囲まれるなど、より創造性の高い仕事ができるような配慮が感じられました。実際に働く社員のお話からも、柔軟な働き方が浸透している様子が伝わるとともに、働く環境が人の意欲や発想力に与える影響の大きさを実感しました。
【ものづくりイズム館・松下幸之助歴史館】
パナソニックの「ものづくりイズム館」と「松下幸之助歴史館」を見学し、創業者・松下幸之助氏の経営哲学と、技術革新の歴史に触れる貴重な体験をしました。
ものづくりイズム館では、パナソニック創業100年来の貴重な家電製品約550点が展示されていて、1970年大阪万博の目玉であった人間洗濯機”の実物もありました。 学生は、ものづくりの魅力を感じるとともに、パナソニックが製品開発に込めてきた情熱と、現場の工夫が生きるものづくりの精神を学びました。
松下幸之助歴史館では、松下幸之助氏の94年の生涯が7章立てで展示されています。学生は、松下氏が幾多の困難をいかに乗り越えてきたか、当時の世相を学ぶとともに、「人を活かす経営」や「社会への貢献」という理念が、時代を超えて今も企業活動の根幹にあることを学びました。
学生にとって、ものづくりにかけるパナソニックの熱い思いを感じることができ、将来のキャリアを考えるうえでも、大きな刺激となりました。
プログラム終了後も、学生がパナソニックの社員に絶えず質問していて、充実した表情が印象的でした。
理学部の1年生は「ホームページを見るのと比べて、実際に足を運んで見る方が何倍も得られることが多いと感じた。1年生のうちに経験ができて良かった」と話していました。また、商学部の2年生は、「今回のプログラムはキャリアについて、今からできることを考える貴重な機会となった。チャレンジすることが好きな私にとって、その大切さを改めて伺えたことは非常に嬉しく、今後の行動の大きな励みとなった」と話していました。
本格的な採用活動を控えた3年生だけでなく、これから自分のキャリアを考えていく低年次の学生にとっても、今後のキャリアを考えるうえで、貴重な経験となりました。