2025.07.09.
JETRO神戸と連携 留学生の日本での就職活動支援イベントを開催

6月28日、西宮上ケ原キャンパスでJETRO(日本貿易振興機構)神戸や留学生採用に積極的な企業と協力し、低年次から参加できる留学生向けの就職活動支援イベントを開催しました。参加した13名の留学生たちは、採用担当者や日本で就職した留学生の先輩たちと交流し、日本での就職活動について学びました。
 

関西学院大学では、毎年およそ850人の留学生を受け入れていて、そのうちおよそ90%が日本での就職を希望しています。日本での就職活動自体が早期化する中、留学生は日本人学生に比べてスタートが遅れたり、情報収集に苦労しているといった声が挙がっていました。
そういった課題を解決しようと、本学ではJETRO神戸と留学生採用に積極的な企業である白鶴酒造株式会社とカネテツデリカフーズ株式会社の協力を得て、日本での就職における情報収集や日本企業を知ることができるイベントを初めて開催しました。

イベントには、日本における就職活動に必要な対策を学ぶことができる授業(ビジネス日本語C)を履修している2年生以上の履修者を中心に13名が参加しました。
留学生たちは2つのグループに分かれ、白鶴酒造とカネテツデリカフーズの企業分析を行いました。3C分析や市場調査を通じて、各社の製品が抱える課題を把握し、販売促進のための施策を提案しました。留学生ならではの視点として、「中国では赤色が好まれるので、パッケージに採用したほうが良い」や「馴染みのない日本の商品を手に取ってもらうため、各国ならではの食べ方や飲み方のイメージを記載する」といった具体的な提案が出され、採用担当者からも高い評価をいただきました。
 

続いて、本学で留学生として学び、現在は白鶴酒造とカネテツデリカフーズで働いている卒業生2名が現在の仕事内容や就職活動の経験談についてプレゼンテーションをしたあと、卒業生も参加して座談会が行われました。留学生たちは、実際に日本で就職をした先輩の留学生たちや採用担当者に「先輩方が働くうえで大切にしていることは何か?」や「留学生に期待されている能力はどんなものがある?」といった質問をして、日本での働き方に対する理解を深めていました。