2025.07.03.
ビジネス体験ワークショップ「BiZCLASS」:富士通とキャリアセンターが共同開催~1年生から始めるキャリア教育~

今年度2社目となる「BiZCLASS」を、6月30日(月)に神戸三田キャンパス、7月1日(火)に西宮上ケ原キャンパスにて開催しました。BiZCLASSとは、社会で活躍するためのビジネスマインドやイノベーションマインドを養うとともに、大学での学びや専門性を更に深めることを目的としています。
今回は、ICTサービス、ソフトウェア、AIソリューション、スーパーコンピューター“富岳”など、幅広い事業を展開している富士通株式会社を招き、ICT業界で求められる思考力や課題解決力を学ぶプログラムを実施しました。

今回は、2つのキャンパスで100分間のワークショップを4回開催し、1年生から4年生のあわせて53名の学生が参加しました。
富士通からは、Employee Success 本部人材採用センターの社員が3 名登壇し、【「Innovation Campus」~DX企業を目指す富士通と考える~】と題して、ワークショップを実施しました。参加者は、富士通のICT推進の取組みや富士通グループが行っている幅広いビジネスモデル学んだあと、課題解決の思考法として、VUCAの時代に対応するための「デザイン思考」と、現状を整理してから理想の状態を実現するためのフレームワークとして、「As Is(アズ・イズ)」と「To Be(トゥー・ビー)」について講義を受けました。
その後、先ほど学んだ思考法をいかして「10年後の関西学院大学の学生に最も使われる、大学が提供する新規サービスを考える」をテーマにグループワークを行いました。参加者たちは、「どうすれば授業環境や学生生活が良くなるのか?」という課題について、学生としての目線を大事にしながら意見を交わしました。その結果、「バーチャル空間で永久的に誰もが学生生活を送れるサービス」や、「生体認証やAI技術を駆使することによって、大学図書館の混雑状況が把握できるアプリ」など、ICTを利用したアイデアを発表していました。最後に、富士通の社員から各発表内容に対して丁寧なフィードバックを受けるとともに、イノベーションを生むには、課題解決だけでなく普段の生活の中に潜む課題を発見し、それをビジネスにすることが重要であるということを学びました。

初めて『BiZCLASS』に参加した工学部1年生の学生からは、「社会で働く上で、どんな行動理念で活動しているのかを知ることができ、働くことに興味を持つようになった。」と述べるとともに、「デザイン思考という新しい思考モデルを学ぶことができ、実際にインサイト(データや情報から得られる洞察や理解)の部分まで考え、サービスを提供するという過程を体験できて、楽しかった。」と話しました。
商学部3年生の学生からは、「今はサービスを提供される消費者としての立場にいるが、提供者の観点から、普段生活する上での改善点を考えることで新たな視点を得ることができた。」と述べるとともに、「IT、ICTは先進的で近未来的なイメージがあり、言葉をよく耳にするものの本質を理解できずにいた。今回のイベントでこれらの技術が身近に存在すること、“これがICTなのか”という気づきを得て、さらに深く理解したいと感じた。」と今後の学びに対して意欲を示しました。 また、法学部1年生の学生からは、「先輩たちのディスカッションスキルや問題解決のための提案の仕方などを学ぶことができた」と、上級生と一緒にグループディスカッションを行ったことで得られた学びを語っていました。

※グループワークは、与えられた課題に対して、グループで協力して結論や成果を出すことを目的とします。一方、ワークショップは、参加者が主体的に体験を通して学びを深めたり、アイデアを出し合ったりすることを目的とします。