岡田時明さん（理工学研究科 博士課程前期課程 2年生 生命医化学専攻 吉野公三研究室）が2024年5月23日から25日にかけてカクイックス交流センター（鹿児島県）で開催された第63回日本生体医工学会大会において「2024年度 研究奨励賞・阿部賞」を受賞しました。
受賞した概要は以下の通りです。

【タイトル】
生活習慣病患者の心拍変動の非ガウス性と心臓拡張機能障害の関連性の解析

【受賞日】
2025年6月6日
（1年前の2024年度の第63回日本生体医工学会大会の口頭発表に対する受賞）

【発表概要】
左室拡張機能障害が主因となる心不全と慢性的な交感神経活動亢進の間の関連性の解明を目的とした。生活習慣病患者の24時間心拍変動時系列を25秒スケールで粗視化し、その非ガウス性指標λ25secを算出した。心拍計測後１年ごとに追跡記録した心エコー指標E/e’のデータを用いて生存時間解析を行った。臨床特性で調整したCox回帰分析の結果、λ25sec高値群の心臓拡張機能障害に対するハザードは低値群よりも統計的有意に高かった。慢性的な心臓交感神経活動の亢進は心拡張機能障害の進展と関連する可能性が示唆された。