2025.05.30.
神戸三田キャンパス インキュベーション施設『Spark Base』オープニングセレモニーを開催

神戸三田キャンパス(KSC)で5月24日(土)、Co-Creation Village【C-ビレッジ】内にあるインキュベーション施設『Spark Base【S-ベース】』のオープニングセレモニーを開催し、学生や行政、起業家など関係者ら約70名が参加しました。

土井健司 副学長・研究推進社会連携機構長は、冒頭のあいさつで、4月からのプレオープン期間に約550名の利用があったこと、既にSpark Baseを拠点とするスタートアップ企業が誕生しており、続く2社目も準備中であることを紹介しました。そして、これからの将来を見据え、学生や地域の方々によるスタートアップや大学における研究成果の社会実装など、地域とも連携しながら一緒にSpark Baseを発展させていくことへの期待を述べました。

基調講演では「未来を創るスタートアップ」と題し、本学経済学部卒業生の大櫃直人(おおひつ なおと)氏(ヒューリック株式会社 専務執行役員(前みずほフィナンシャルグループ 理事))が、自身が自行・他行に先駆けてタートアップ企業を支援するという新たな価値観を創造するに至った経験や、銀行員時代に出会ったさまざまな起業家との豊富なエピソード、世界との比較を交えながら日本のスタートアップ支援の現状について話しました。

その後、松本修平氏(名古屋大学ディープテック・シリアルイノベーションセンター特任准教授/本学総合政策学部・国際学部 非常勤講師) のモデレートのもと、大櫃直人氏、山本倫也氏(Vision Labs株式会社 CEO Co-Founder/本学工学部 教授)、菊地凌輔氏(一般社団法人イヒ 専務理事/本学人間福祉学部 卒業生)、小菅優衣氏(関西学院大学人間福祉学部4年)の4人による、Spark Baseが掲げる「多様な関わりから価値が生まれる場づくり」についてトークセッションを行いました。その中で、Spark BaseがKSCの立地を活かして発展し、共創の経験ができる場にしていくためには「人との出会い、人とのつながり」が大切であることが話題になりました。そして、新たな拠点でのさまざまな取り組みの積み重ねにより魂を吹き込んでいくことがSpark Baseの活性化につながることを、それぞれの視点から語りあいました。

Spark Baseは5月26日よりグランドオープンし本格的な支援やサービス提供を開始しています。Spark Basic(無料会員)、Spark Premium(有料会員)など会員登録をすることでより充実した施設利用が可能となります。また、利用者同士や地域を横断して人と企業、自治体、金融機関、大学、他のコミュニティ拠点などをつなぐコミュニティマネージャーが常駐し、ネットワークを築く交流の場の提供などのスタートアップ支援やアントレプレナーシップを醸成するセミナーやイベントが開催されるなど、今後、Spark Baseでのさまざまな盛り上がりが期待されます。

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